4月の始め頃でしょうか。ある日突然欲しくなりました。何故だかわかりません。なにきっかけか、すでに記憶に無いのですが、知らぬ間にLTという廉価版が出ていたのを知ってしまったのが始まりかもしれません。あと、過去に経験した、あの独特の乗り味がどうしても忘れられないのも大きいかなと。
同時期にCarry Meも考えたのですが、やはり個人的な考えとして、最低でもタイヤは16インチは欲しいなと。妥協しても14インチまで。それと、YouTubeの折り畳み動画を見ていて、Carry Meは少し手数が多いように感じました。こればかりはSTRiDAのシンプルさに軍配が上がるでしょう。
折り畳みの早さで言えば、PECOという自転車も捨て難かった。でもPECOはあまりに完成され過ぎている気がします。今はSTRiDAという自転車に浸り切ってみたい。ウィリーしやすいとか、ブレーキングでジャックナイフしやすいとか、片手運転すらも危うい不安定さとか、そういうちょっと危ない所に惹かれているわけなのです。
カラーはクリームを選択。これまで乗ってきた自転車の中で、無かった色だったから。少しおもちゃっぽく感じますが、そもそもSTRiDA自体、おもちゃっぽい(褒め言葉)のですから、かえってマッチしていると思います。最後まで、赤とクリームと迷いました。でも赤はRaleigh Carlton-Fがあるので見送り。
STRiDAには幾つか種類があって、最新では3段変速もあるとか。しかしそうなると価格は倍以上に膨れます。STRiDAたるものを知らずして、いきなり高いものは買えないし、逆に「変速イラネ」ってことになるかもしれない。
先にシングル買っておいて、変速が欲しくなったらまた買えばいいじゃないか(笑)と。そもそもあの安い価格にしびれたのですから、まずはLTからです。
買う前にはいろいろとシチュエーションを想像するのですが、これはどんな使い方をするかな。距離は走れないようなので、往復でも20km以内くらいでしょうか。バッグ類もあまり付かないと思われます。とはいえ、RIXEN&KAUL KR851というアタッチメントを使うと、RIXEN & KAULバッグが付くらしいのですが、結構情報が少なく、やってみないとどうなるかはわかりません。あまり無理をすると折り畳まれなくなるようですし。
折り畳み性能はピカイチなので、活躍するとしたらやっぱり輪行ですか。考えられるのは仕事の現場往復とか。現場が駅から遠いことはよくあるので。
頑張って30kmとすると、片道15km圏内ならばいろんなところに行けますね。マメに休憩を挟めば、50kmも夢ではないかも。最近全然まともに走ってないから、自転車云々というよりも、自分の体力が先に音を上げる可能性の方が高いですね。過去に300km/dayを走ったとは思えない衰えぶりです。
さて、買うことが決まったので、次はお店探し。ところが扱いが意外と少ない。Loroさんでも、日本橋店では取り扱いそのものが無くなっており、店頭在庫は無い*1と言われたり、STRiDA公式サイトのディーラー一覧でも、「扱えるというだけで、常に在庫しているとは限らない」ということらしい。
いろいろと調べたのですが、遠くの店へ行くのはちょっとはばかれる。ここは間違いなく近くのお店の方が後々便利なはず。ということで、サイクルベースあさひさんの通販で決定。ここなら近所に数店舗あるから、多少潰れても大丈夫でしょう。ということで4月9日にネットでオーダー。その日のうちに「在庫あります」メールが来て、注文が確定。1週間〜10日くらいで発送するとのこと。BROMPTONの時もそうでしたが、この待ち時間はとても長いもの。
待つこと数日。4月16日に発送メールが届き、4月17日に届きました。
通販で自転車を買ったのは久しぶり。次エントリーでは開封の義を執り行います。
*1 店舗が大きい世田谷店には在庫があるかも?と言われましたが、未確認です。
届いたSTRiDAは恐ろしく大きな箱に入ってました。どうやらサイクルベースあさひさんの、普通自転車配送用の段ボール箱らしい。無駄に空いた空間を見て、過剰包装だなとは思ったものの、これだけ大きいと慎重に扱われるみたいで、ヤマトさんからは事前に電話連絡がありました。(^_^;
とりあえず時間が無かったので、20分程自宅周辺を試走してみました。
結論から書くと、「案の定、とても乗りにくい」と、予想通り。そして、普通の自転車に比べて、BBが前気味なので、体重のすべてがサドルにかかるという事実。
つまり、20kmどころか10kmも難しいかもということ。
とりあえずは肝であるサドルだけは早々にどうにかしないとダメですね。
しかし、これは面白い。やっぱり自分に残っていた妙な感覚は間違いじゃなかった。乗りにくいが、とても楽しい。いい買い物をしました。
重心が高いことで、ジャックナイフしやすいという話がネットにありましたが、あれはどうも、背が高い人の話みたいです。私のようなちっぽけな人間(笑)だと、サドル高が上げられなく、そうすると構造上サドル位置は後ろへ下がっていきます。つまり、サドル高が上がるとサドルは前へ。下がると後ろへと位置が変わるわけです。これで私の場合だとかなり重心は後ろへ移動することになります。よって、よほどのパニックブレーキでない限り、ジャックナイフとは無縁となりそうです。
ま、逆に上りでウィリーしやすいかもしれませんが。それは追々追記していこうと思います。
さて、それでは外観の紹介です。
まずはこのスタイル。三角形の自転車。過去に類を見ないデザインです。折り畳み方はYouTube等を見ていただくとして、畳むとほぼ棒状になり、床面積を取りません。やってみないとわかりませんが、電車の椅子に座って両膝で挟んでおけるかも。まぁあくまでも空いている車内での話になるでしょうけれども。
折り畳み、展開方法。
ブレーキは前後ディスクブレーキ。油圧ではなくワイヤ式。効きはもちろん十分。前述にもありましたが、STRiDAの性質上、ロックしやすいらしく、ハンドル部に「ブレーキを使う時、まずは後ブレーキを使ってください。」と書かれてます。
ホイールはプラスチック製。スポーク組のホイールはスポーク折れが出易いらしく、このようになったのでしょう。
駆動伝達はチェーンではなく、ケブラーベルトを採用。クランクを交換する場合にはかなりの困難が予想されますが、油汚れに気を使わなくていいですね。
ヘッドマーク。なかなかかっこいい。
キャリアは可倒式となっており、畳む(上方へ倒す)ことでよりコンパクトになります。最大加重は5kgまで。もっと載せたい場合は純正のアルミキャリア(10kgまで)に差し替える必要があります。
サドル。相性が良ければこのままですが、またがった瞬間に「これはダメかも」と思ったので、いずれ交換予定。
バーエンドに紐がついていて、このようにレバーに引っ掛けることでタイヤが動かなくなる仕組み。折り畳んだ際に、タイヤが回らなくなるため立てかけておくことが出来るようになります。
次のエントリーはカスタマイズリストです。
いろいろとオプションパーツを購入したいと、ネットで価格調査してました。ところがなかなか売っているお店が少ない。あっても意外と高い。
すると、とあるショップが見つかりました。サイクルショップ ギアステーションという名前です。異様に安くて最初は勘ぐったのですが、本拠地は台湾らしく、なんだかんだでまだまだ円高ということもあり、この価格なのでしょう。
利用した人のブログを読んでみる限りでは大丈夫そうだったのと、日本語が通じるのとで、試しに見積り依頼をしてみました。依頼したのは以下の5点。
これらをすべて日本で買うと、30,000円を軽く超えると思われます*1。しかしここだと15,000円ちょっと。送料を足しても18,000円と激安でした。もしかしたら通関手数料がかかるかもしれません*2が、それでも安い。
ということで、4月20日に見積り依頼をメールして、2時間後(早っ!)に返事あり。内容を確認して、すぐさま振り込みをし、連絡。また直後に返事。(この間なんとたったの4時間) そして22日午後に入金確認メールが来て、同日夜に発送メールが来ました。
翌朝の23日には荷物は税関を通過し、沖縄に。ここから国内の宅配業者*3に渡され、到着は4月24日。なんと最初のメールから4日ですよ。土日挟んでいるのに。ショップの発送のタイミングも早いですが、今の宅配スピードは凄いですねぇ。
ショップの対応は素晴らしいものでした。また何かあれば利用したいと思います。ケブラーベルトはいずれ切れると思いますしね。
あと、これはショップのせいではありませんが、荷物が国内に入ってきてからの追跡が出来なかったので、いったい今荷物はどこにあるのだろうと不安になりました。ここどうにかならないんですかねー。
ということで結局、結構な出費となりました。わかってはいましたが、結果ここまで投資するのなら、最初からSTRiDA SXにしておくべきだったか。(笑) まぁいいっす。SXは黒しか無いし。黒の自転車は既に2台ありますし。
サドルは、Brooksのスプリング付きのものを検討していたのですが、価格で負けました。(^_^; Brooksの方が質が上なのかな〜とか思いましたけど、サドルは試してみないとわかりませんので…。
サドルを取り付ける際に、ちょっと高めだったサドル高を下げてみました。調整の結果、3cmくらい下がり、危うくキャリア受けがチューブの曲がり角に差し掛かる所でした。(^_^;
折り畳みペダルは、三ヶ島のものを検討していたのですが、純正の方がなんだかいいデザインだったので、純正を購入。
キャリアは、プラスチック製の標準のものは5kgまでの積載量。しかしオプションのアルミ製であれば積載量も10kgに増えるため、活躍の場は出てくるかなということで購入。サイドガードもあるので、もしかしたら小型のパニアバッグが付くかも?
スタンドは、国内では価格は倍以上で、しかもなかなか手に入らない。よって問答無用でここで購入。取り付けてみたところ、やや角度が立ち気味で、時折倒れそうになりますね。ちょっと心許ない。
フレームプロテクタは、基本2カ所で間に合う*4のですが、どうも折り畳んでみるともう1ヶ所傷が入りそうなところが…。
それがここ。
で、こう巻いて傷防止としました。
↓ここも傷が入りそうでしたが、ダウンチューブに相当する側のチューブは、ヘッド側に比べて太く、プロテクタが回りきれませんでした。何か手を打たないとなりませんね。みんなどうしているんだろう?
そしてパーツ類全て取り付けて、見た目はこう変わりました。
あとはサイクルコンピュータを付けたいと思いますが、予算的にもう少し先になりそうです。
ということで、パーツ変更はこれで終了。これでしばらく走ってみてどうなりますかってところですね。サドルが合うといいなぁ。
今後、やりたいことと言えば、現在16インチHEのホイールを、16インチWOのホイールに交換して、プリモ コメットかシュワルベ コジャックを履かせたいですね*5。STRiDAでは定番な改造である、18インチ化をするかどうかはまったく未定。ま、とにかく走れってことですね〜。(^_^;
キャリアです。サイドガード、ゴムひも付き。
反射板を外して、CAT EYE リフレックスオート TL-LD570R
を付けました。
純正の折り畳みペダルです。
こう開いて…
ここまで開いて完了。意外とクランクからの飛び出しはあります。強度を考えたら当然ではありますが。
純正革サドルです。ロゴがまぶしい〜。しかし、Brooksとは違い、かなりカチカチで固いです。それなりの洗礼がありそう。
純正スタンド。高さ調整が可能です。実はこの撮影の後、STRiDAが右側に倒れまして、バーエンドと地面がぶつかった衝撃で、ブレーキレバーを固定する紐が切れました。(/_;)
昨日と今日で、計20kmほど(短っ!)平地を走行してみました。ポジション(サドル高)とサドルの相性チェックも兼ねて。
通常のポジション出しで言われている、「かかとでペダルを踏んで、膝が少し曲がるくらい」というのは、このSTRiDAには当てはまらないかもしれないなと感じました。
自分の場合ですが、「靴を履いた状態で、かかとでペダルを踏んで、ややペダルから足が離れる程度」で一番ちょうど良い感じでした。ちょっと意外。サドルとBBの位置関係から、セオリーは通用しないのかもしれないですね。
また、この軽く足を前に投げ出したようなポジションは、上りで結構力を入れやすい気がしました。シングルギアですが、思ったよりも上れるかも? でも、上りでは前加重を意識していないと、ウィリーしてしまうかも。
軽い上りで、頑張って立ち漕ぎしようといろいろ試してみましたが、三角の頂点部分が股間を直撃するので事実上無理でした。(笑) もしかしたらもっと身長があると出来るのかも?
ということで、いろいろとポジション調整が済んだSTRiDAは、さらに快適になりました。それにしてもなんでしょうねぇ、この自転車の魔力と言いますか、楽しさの源は。
自前の自転車達がすべて前傾姿勢なものですから、とにかく新鮮です。上体が立っているので、眼鏡のずり落ちも気になりません(笑)し、とにかく景色が良く目に入ってきます。
スピードは、iPhoneのアプリで計測*1した結果、平均速度は11〜12km/hくらいでした。ママチャリにも抜かれる速度。でもいいのです。これが快感なのです。まさにお散歩自転車。最初に考えていた「歩き以上、自転車未満」がそこにありました。
サドルですが、まだまだなんとも言えません。Brooksのサドルは、指で弾くと「コンコン」という感じなのですが、純正革サドルは「カンカン」という感じで、相当硬そう。初めは「馴染むのに時間がかかりそう」と思ってましたが、今では「もしかしたら馴染まないんじゃないか」とちょっと不安です。(笑)
とりあえず半年くらい乗ってみて判断しようかな。どうしてもダメっぽかったら、Brooksを検討してみます。
ポジションが独特なので、長距離を走った場合にどんな疲労が出てくるかは未知数ですね。でもまぁ、疲れたら休めばいいし、走れなくなったら輪行で帰ってくればいい。それが気楽に出来るのがこの自転車。これからが楽しみです。
2013-04-30 追記
昨日、初めてSTRiDAで18kmという距離を走ってみたら、結構腰に来ました。これというのも、まだサドルが馴染んでいないため、座骨がサドルに当たらないように腰を丸めたような姿勢で乗ってしまうのが原因かなと。
こればかりはサドルが馴染むまでどうしようもない。マメに休むしか手だてが見つかりません。また状況が変わったら追記します。
追記ここまで
*1 まだサイクルコンピュータを付けていないのです。
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タイヤ周長一覧(実測値)
STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測
Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm
BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm