1999年6月の北海道ツーリングは、雨に阻まれ、崖崩れは起こるわ、国道は通行止めになるわ、橋は落っこちるわで、泣く泣く道南の瀬棚にて断念する…という結果に終わりました。もちろん、私としてはこの結果に満足してはいません。北海道の外側を一周するという目標だけはやり遂げたい。その機会を、私はずっと狙っていました。
そしていよいよ、再び北の大地へ降り立つときがやってきたのです。私に許された時間はわずか9日間。最後の一日は休養日にしたいから、実質、移動も含めて8日間ほど。
前回よりも、自分自身、少しはパワーアップしたと信じて、この日数があれば、1,000kmは走れるはず。(うう〜ん)
今回のルートは、千歳に降り立った後、苫小牧、室蘭、函館、松前、江差へ。(道南を、時計回り) ここからフェリーで奥尻へ渡り、またフェリーで瀬棚へ。ここが今回のゴール。そして帰りは、また千歳から飛行機、もしくは苫小牧からフェリー、ないしは北斗星の予定でいます。
前回よりも日数は短いし、多少不便が続いても我慢が出来るでしょう。今回は、出来る限り荷物を少なくし、走りをメインとした装備で行ければなぁ……と思いつつ、どうしてもふくれるこのバッグ。
今回の相棒は、知る人ぞ知るAMANDAでオーダーしたFASTRUNNER GT! 私の、私なりのツーリング車としての条件を注ぎ込んだ、自慢の自転車です。今回の旅で、その真価が問われることでしょう。
旅支度は前回とは違い、かなり身軽で行きたいな…と。期間も定まっているし、多少の不自由があっても、我慢すればいいだけの話です。季節も7月ということで、気温の方もそれなりに高くなっているはずでしょうから、ウエアも夏用のみ、念のために、タイツとアームカバーを持っていくことにします。日焼け防止にもなるしね。
旅姿は、フロントバッグ、フロントサイドバッグ、リアにはサポートキャリア(ミノウラ R10)のみで、リアにはテント、マット、シュラフ、輪行袋だけを載せます。フロントヘビーという奴ですね。
容量は、フロントのオーストリッチのF702(容量14.5L)、サイドのオーストリッチS-7(容量18.5*2)で、合計51.5Lです。まぁ、上等でしょう。
なんだかんだで、自転車を含む総重量は、30kgオーバー。たかだか1週間の旅の荷物じゃないですよね。かなりこれでも減らしてるんですけど、意外と重たいテント、シュラフ、雨具…。安いのは重いのですねー。
前回は、朝と夜は自炊していたんですけど、今回はなるべくコンビニなどで済ませ、自炊はしない方向で行きたいなと思っています。常に食材を持ち歩くのが結構たいへんなのと、今回は一日で走る距離が長いので、あんまりキャンプ地でのんびり自炊も出来ないだろうという懸念からです。
前回は雨が降ると走らずに、止むまで待機していました。雨が止まず、待機が長引いた時に、この食材の備蓄は役に立っていました。しかし今回は雨でも走らないとなりませんので、備蓄の必要もありませんし、走り続けていれば、どこかで何かしら調達できるでしょう。
まぁでも、朝のコーヒーなんかは飲みたいので、バーナーと鍋は持っていきます。
そんなわけで今回、電脳機器も思い切りカットしました。持っていくのは、北海道じゃ役に立たないPHS。掲示板の、一回の書き込み文字数制限、64文字のザウルス。買ったばかりでスペック不明のデジカメ。この3点のみ。なんて潔いのでしょう!(^^;
この旅をもって、北海道一周は完了するわけです。さぁ、いったいどんな出来事が待ち受けているんでしょう?
6月30日(土) 自宅〜羽田(飛行機)〜千歳〜洞爺湖
7月1日(日) 洞爺湖〜森町、濁川温泉
7月2日(月) 森町、濁川温泉〜函館
7月3日(火) 函館〜江差
7月4日(水) 江差(フェリー)〜奥尻島
7月5日(木) 奥尻島(フェリー)〜江差(江差線)〜函館
7月6日(金) 函館(北斗星)〜上野〜自宅
4時前起床。
緊張と期待でやたらと興奮…と思いきや、やはり眠いものは眠い。
今回は、浜松町まで父に送ってもらうことにした。そのため、浜松町で輪行の準備をしなくてすんだ。
浜松町。
前回泣かされた、3Fまでの階段。今回は荷物が少ないので、一回で上がれた。前回は、この時点ですでに汗まみれだったけど、今回はまだまだ大丈夫。
モノレール。始発にも関わらず、人が多い。外は雲っている。
ガタゴト揺られて、羽田へ到着。今回、自転車には、移動用のキャスターをつけてある。これのおかげで、移動がとてもスムーズに、楽にできた。
チケットを受け取り、自転車を預ける。全部で30kgはあろうという荷物をただで乗せてくれるんだから、飛行機は偉い。
搭乗。
いきなりバスに乗せられ、遠くの搭乗口へ。あれよあれよという間に、機内へ案内されてしまったので、飛行機を撮影する暇が無かった。(;_;)
そして離陸。
ジェットエンジンと言う奴は凄い。こんなに重たい飛行機を、あっという間に離陸速度まで上げてしまうんだから。離陸の瞬間が気持ち悪くてくせになりそう。(笑)
最近の飛行機は、カーナビみたいに、今どこを、どのくらいの高度で、どのくらいの速度で飛行しているのか…ということをディスプレイしてくれる。速度は800km/hを超えることもあった。凄い。
上空は天気が凄く良いので、地上もよく見える。青森らしきところを超え、見えてくるは、あれはきっと松前。そして函館。駒ヶ岳も見える。おお、あれが室蘭だな。ということは、あれが有珠山で……って、今回、これだけの距離を走るわけですかぁ? 事前に機上から全体図を見渡せたのは良いけど、なんだかすでにげんなり。
そして時間通りに8時過ぎに千歳空港へ着陸。ふぅ。飛行機は苦手ではないけれど、着陸の直後は一安心してしまう。
自転車を組み立てるのに結構かかってしまった。実をいうと、実際に全ての荷物を乗せて走るのは、これが初めてだったりする。でも、AMANDAは当たり前のように、実に普通に走りだした。
最初は、国道36号を札幌方面へ。そこから道道16号へ入る。支笏湖へ行くためだ。ここから道は緩やかに上っていく。1日目のウォーミングアップとしてはちとキツイ。とはいえ、ギアにはまだ余裕があるので、精神的にはまだ落ち着いている。
時々、反対車線を走ってくるライダーからの挨拶。これがあるから北海道はいい。
途中からサイクリングロードへ入ってみる。元々は国道だったようだ。でも、整備されていないため、アスファルトがめくれたりしてあんまり良い道とは言えない。
だらだらと上って、支笏湖到着。しかし、湖畔まで下りなかったため、たいしたものが見られるわけでもなく、しかも、国道からは殆ど湖を見ることが出来ないので、面白くはなかった。
そのまま道を進むと、美笛峠の頂上へたどりついた。
ここからは下りだ。この自転車は、徹底的にローギア化してあるので、あっという間に踏み切ってしまう。時速は、45km/hというところ。これ以上は、もっと傾斜がきつくならないと出てくれない。ちょっと残念な瞬間だ。
後別橋を越えると、道は二手にわかれる。右へ行くと、国道276号線。左へ行くと、国道453号線だ。洞爺湖へは、右へ行くと遠回りになってしまうので、左の453号線を進むことにする。
道は上ったり下ったり。こういうのは、本当に、精神的にも肉体的にも辛い。おまけに、お尻も痛くなってきた。今回、サドルは新しいものにしたのだけど、やっぱり、500km乗ったくらいじゃ、なじまなかったみたい。一応、秘密兵器として、クッション入りのサドルカバーも持ってきているのだけど、まぁ、もう少しなので、我慢しよう。
もうすぐ洞爺湖というところで、セイコーマートを発見したので、買い物。おおっと、ここでいきなり、おだあさんお進めのやきそば弁当を発見。買ってみる。後はお握りを二個、明日の朝ごはんに、あんパンとカレーパン。
今日の宿は、洞爺湖滝乃上キャンプ場。近くまで来てるはずなんだけど…。と、右手に泣きそうな程の坂があり、バンガローとか、天体観測とか書いてある看板が…。も、もしかして、この上なんですか?(;_;) いやいや、もし上って違かったらたまらない。もう少しよく確認しよう。
…と、その場から左手を見ると、思い切り「滝乃上キャンプ場」と書かれた看板があった。反対でしたか。(;_;)
ここは、洞爺湖の真ん前にあるキャンプ場。テントサイトから三歩進むと、もう湖の波打ち際。波がちゃぷちゃぷ結構うるさい。
テントを設営し、すぐに温泉へ走る。「ゆーあいの家」という温泉。建物も新しくてキレイ。たっぷりと暖まる。
テントへ戻り、飯の用意。今回は簡単。お湯を沸かすだけ。なになに、スープは焼きそばの捨て湯で作れと。なんかイヤなので、スープは作らず保管。焼きそばだけ食べることにする。
出来た。
むむ、食べ応えがあるぞ。普段、お気に入りのUFO焼きそばは大盛りがあんまり見当たらないこともあり、久し振りの大盛り。ぐはー、お握りは一個しか食べられなかった。まぁ、明日の朝までは大丈夫だろう。取っておく。
後はもうすることもない。寝るだけ。ということで、おやすみなさい。
走行距離 100.0km
走行時間 6h00m
平均速度 16.6km/h
最高速度 48.6km/h
積算距離 100.0km
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タイヤ周長一覧(実測値)
STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測
Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm
BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm