ご注意
このBROMPTON L3という自転車は、台湾のNEO BIKEというメーカーによるOEMです。オリジナルの英国BROMPTONとは、乗り味、精度ともに別物と思ってお読みください。
およそ2週間乗り続け、メーターは350kmを超えました。いろいろ改造したせいもあり、乗り味はずいぶんと良くなりました。惜しむらくは、最初からこの乗り味が確保されていれば…と思うのですが…。無理な話なんでしょうかねぇ。出来が良いといわれているUKは尋常ならない価格だし。ま、閑話休題。
今回は、ブロの魅力についてちょっとだけ話します。
この2週間で、自転車というものについての考え方を、相当揺り動かされたような気がします。これをしっかり言葉にするのは、なかなか難しいので、今後、この場にてじっくりと語っていきますが、まぁ、とにかくこいつは面白い自転車であることは間違いのない事実です。
パッと折り畳んでどこかへ持ち込む、または移動する。この一連の動作が気兼ねなくできるというのは、感覚的にも新鮮だし、やっぱり便利。そして、これこそが折り畳み自転車の面白さじゃないかと気づきました。そして、最初は乗りにくかったママチャリポジション。まぁ今でも乗りにくいんですが、自転車に乗るのにいつも身構えていた私には、このポジションは、かえって気兼ねなく乗ることが出来るという、いい結果となってくれました。
購入目的であった「BROMPTONの可能性と、娯楽性に関する検証」については、だいぶわかってきた感じがします。でも、まだまだ全容は把握してないのでしょう。これからまだまだ楽しいことはありそうだし、また、この自転車で何かしらをやらかしてみたいという気持ちもあります。もう少しポジションを見直したら長距離も行けるかもしれないですしね。(←それはあんまりやりたくはないんですが…)
この自転車に乗るようになって、数人の人に声をかけられましたが、みんながみんな、その価格に驚き、敬遠しがちな表情になるのが印象的でした。確かに、税込みで7万円近い価格は高いのかもしれません。でも、私の価値観から見て、世の中の7万円の自転車で「これは良い!」と思えるような、完成度の高い自転車というのはないのです。
この辺の価値観のズレは、いかんともしがたいのですが、ここがどうにかならない限り、世の中の自転車を取り巻く環境は変わっていかないのかもしれない…と思いました。
BROMPTONは確かに良い自転車ですが、私が誉めているのはそのコンセプトであり、完成度ではありません。実際、BROMPTONは気に入りましたが、人にはあまり勧められないですしね。
買ったままの状態で乗り続けられると言われているUK BROMPTONは、14万円。完成度と価格は、私は納得できるのですが、これもまた、人に勧められる価格じゃありません。自転車は安いものという考え方が、世の中に浸透している以上、これらは「購入する層が限られた」自転車なのです。「折り畳み自転車が欲しくてBROMPTONを買うのではなく、BROMPTONが欲しいからBROMPTONを買う」わけですね。
流行の折り畳み自転車。私がそれに乗っている。周りの人は自転車に興味を持って声をかけては来るものの、その人の興味と価格がまったく釣り合わない。自動車やオートバイよりは安いし、体にはいいし、なによりも「意外と遠くへ行ける」乗り物であるし、それだけのお金を出す価値はあるとは思うんですけどね。
いっそ、石原都知事辺りが「都内への車両乗り入れ」に関して大幅な制限をかけてくれたりすると、変わってくれたりして…?
BROMPTON L3には、内装式の3段ギアがついてるんですが、これがまぁ、なぜかやたらと重たい。CYCLE SERVICE OHYAMAさんのギア比換算表によると、それぞれクランク一回転で
1段 360cm
2段 491cm
3段 642cm
これだけの距離を進むようになっています。これだけじゃよくわかりませんね。
単純計算ですが、3段目のギアを使って、100rpm(1分間で100回転)でペダルを回すとしましょう。一回転で6.42m進むわけですから、1分間だとその100倍なので、642m進みます。一時間だと38520mです。つまり、時速38km/hも出てしまいます。
回せるか回せないかは別として、ここまでのギアって必要なんでしょうか。レーサーじゃあるまいし、坂道や追い風と言ったって、この自転車でここまで出したら危険です。無茶したって30km/hがいいところ。
というわけで結論。
BROMPTONの内装3段は重すぎる。
そして私は普段、なるべく「軽いギアで速く脚を回す」癖が付いているため、この重いギアはなんだかとても違和感を感じるし、踏む足もとても辛い。ということで、何とか軽くしましょうと決意しました。
いろいろ情報を集めてみたところ、LOROサイクルワークスさんにて、リア14Tスプロケットがあると聞き、早速メールしてみると、他にもUK BROMPTONの純正44Tクランクもあるという。両方取り付けたとして再計算してみると、
1段目 306cm
2段目 418cm
3段目 546cm
となります。およそ、1割半くらい軽くなるようです。3段目でもがいて38km/hだったのが、32km/hくらいになるのかな? だいたい理想通り? よく使うであろう、2段目で、90rpmで踏むと、計算上、22.5km/hと、まだちょっと重いかな? 理想としては20km/hくらいが欲しいけど、まぁいいでしょう。合格!
数字だけじゃ、ピンときませんから、とりあえずやっちゃいましょう! てことで、寒い懐をますます寒くして、パーツ類をLOROサイクルワークスさんに注文。UK BROMPTONに採用されている、44Tクランクセット、そしてリア14Tスプロケット、そして軽い走りを約束してくれる、プリモコメット16インチタイヤの三点。
交換はあっさりと完了。いけね、交換するまえにパーツ類を撮影するの忘れました。(汗) と、とにかく、交換後に試走。すると、とても走りやすいじゃないですか! 膝への負担は軽減されているし、それに、何と言ってもプリモコメットのすばらしいこと! それなりに高圧にエアを入れているのに、今まで以上に優しい乗り心地。ようやく、普通の自転車(この場合の“普通”は、私の基準から見ての“普通”)になってくれました。今までは踏んでも踏んでも進んでくれないような印象だったんですが、今度は踏んだ分だけ、ちゃんと進んでくれます。
さらに、チェーンリングを小さくしたことで、相対的にチェーンの長さが増え、テンショナーのテンションが減ったようで、ペダルもスムースに回るような気がします。BB交換も、もちろん効いているんでしょうが、これは思わぬ福音です。
とにかく、踏みが重いのを何とかしましょう。ということで、まずはフリクション一掃! クランクを逆回転させると、すぐに止まってしまうため、BBを疑ってみた。チェーンをチェーンリングから外して、クランクを回してみる。ここの回転が渋ければ、BBに原因がある。しかしくるくる回る。BBはまぁ合格。でも、話によるとBBはあまりいい部品が使われていないらしいので、シマノのUN-52というBBに換えました。これで多少は踏みが軽くなるはず?
外したノーマルのBBは、非常にシンプル。クランクをつなぐ軸と、ベアリング、玉押し(って言い方でいいのかな?)のみ。シェル(軸が入っているパイプね)の中でむき出し状態のため、雨水やらほこりやらが入り込み、ベアリングを痛めつける可能性はとても高いと見ます。ノーマル派の方は、半年に一回くらいオーバーホールすることをおすすめします。または、シマノのカートリッジタイプに換えちゃいましょう。
さて、んじゃ、このフリクションはどこにあるのか? あちこち検証してみたところ、どうも「強すぎるチェーンテンショナー」「内装ギアの精度」ではないかと予想します。
チェーンテンションは非常に強いです。ここまでしないとダメなんでしょうか。また、ガイドローラーの精度も低そう。ガイドローラーは、シマノのものには入れ替え不可能なのかな? 今後検証してみたいです。
内装ギア。ちなみにタイヤを回すと、それなりに回り続ける(それでも早く止まるけど)ので、フリーの方はまぁ、いいとしましょう。しかし、クランクを回してタイヤを回転させると、ギアの重さ以外の、妙な重さが伝わってきます。アマンダのシマノ105辺りとは、確実に違う重さです。これは多分、内装ギアの内部の精度に絡んでくるのではないかと。これを何とかするには、シマノの内装ギアにするしかないんですが、こうなるともう大手術になっちゃうので、これは見送り。
なんだ、ほとんど手出しできないじゃん。(苦笑) ま、ここは後々やりましょう。
下記、車種別リンクから、お好みの車種を選んでご覧ください。
当ブログに掲載している写真及び、文章の無断転載、そして画像への直リンクは一切お断りいたします。もし、二次利用されたい場合は、個人、商用に関わらず、コメントよりお願いします。
また、現在このブログではトラックバックを受け付けておりません。
Under construction
引退しました
合計:
今日:
昨日:
サイト検索は、Google メインインデックスのサブインデックス内で行われます。更新時期や頻度は不定期で、すべてのページがクロールされるとは限りません。
検索結果がNot Foundの場合、検索結果へ戻ってキャッシュをクリックしてみてください。
いっとくHome Page!(本家)
↑xoopsテスト用に設置しています。特に何もありませんけど…。
いっとくの戯言書庫(ブログ)
↑自転車の日常の話題はこちらでも。
タイヤ周長一覧(実測値)
STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測
Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm
BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm